
「特技と言えるものが無い人生はイヤだ!」
ーまず、なぜギターを始めようと思ったのか、教えてください。
井出 エンタメ系の趣味はもともとたくさんあったんですが、どれも「見る」専門だったんですね。「でも人生で一度くらいプレイヤー側も経験してみようかな」という思いはずっとあって。
ーなかなかきっかけが無かった?
井出 そうなんです。皆さん同じだと思いますが、仕事や育児で多くの時間を取られてしまって、自分のことだけに集中する時間って取りにくいですよね。でもそんなことを言ってるとどんどん時間は過ぎていってしまうし、最後まで「特技なし」というのは寂しいしな…と思い、好きなバンドが再結成したのをきっかけに、「今だ!」とスイッチが入りました。
ーバンド音楽はもともと好きだったんですか?
井出 いや……実はそれが全然そうでもなくて(笑) 好きなミュージシャンが3~4組いる、くらいのレベルで、むしろあまり音楽を聴かないほうだと思います(笑)
ー特に音楽マニアではなかった井出さんが、プレイヤー側になってみてどうでしたか?
井出 「弾ける楽しさ」はもちろんあるんですが、いちばん大きかったのは、今まで聴いてきた音楽をプレイヤー側になってから聴くと全然違って聴こえることでした!「こんなところにギターのこんなテクニックを使ってたのか!」とか。そして「次の課題曲はこれにしよう!」とまた次のワクワクに繋がっていくこともすごく楽しいです。

チケット制を採用しているギター教室はミンミンズ以外に無かった
ー完全な初心者でギターを始めるとなると、まずは教室選びからのスタートだったと思いますが、いろいろと体験レッスンはしてみました?
井出 もともと用意周到なほうなので(笑)、通える範囲のギター教室は全部問い合わせて、無料体験を実施しているところは全部行きましたね!
ーそれぞれに結構違いがあったんじゃないですか?
井出 全然違いました!結論から言うと、「ミンミンズさんしか無い」でした。規模も先生の教え方もいろいろありましたが、とにかくミンミンズさん以外は全部「曜日固定制」でした。お休みしたいときでも振り替えは一切しませんというパターンか、振り替え可能だとしても月1回まで。学生さんならそれでもまだいいかもしれませんが、仕事をしている身だとこれはかなりハードルが高かったですね。
ーそこはやっぱり大手さんだと対応が難しいでしょうね。うちは個人経営なので、僕がお店にいる時間ならいつでも大丈夫です(笑)。そこはいちばんの強みだと思っています。楽器も無料で貸し出していますし、本当に「身ひとつで行ってレッスンしていける」という気軽さはあると思っています。
井出 あと、チケット制のもうひとつのいいところって、通う間隔を全部自分で決められることもかなり大きいです。「前回習ったところが全然復習できてない!この状態で次に進めない!」というときは、しっかり復習し終わったタイミングで予約を入れればいいだけで。ハイペースで習いたい人も、ゆっくり少しずつ習いたい人も、それぞれ好きなペースで進められるのもすごく大きいと思います。

好きな曲をその場でリクエストしてすぐに教えてもらえる喜び
ー他に「これはミンミンズ独自!」みたいなところってありましたか?
井出 ギターに限らず、楽器を習うことって「最初は基礎練習から!」みたいな感じだと思ってたんです。運指練習とか、譜面の読み方とか。あんまり楽しくないことからスタートするんだろうな、最初は仕方ないよな、というイメージでした。でもいきなり「好きな曲どうぞ」で、絶対に後藤先生が知るわけがないマニアックな曲でも(笑)、すぐにその場で耳コピしてくれてコード譜を起こしてくれて。つまり、いきなり「楽しい!」に突入できたことが、全然飽きない大きな理由になってると思いますね。
ー他のギター教室では違いました?何か課題曲が決められてたんですか?
井出 決められていたところもありました。「このテキスト通りにやりますので、まずはこのテキストを買ってください」という感じの。お好きな曲を耳コピでやりますよ!というところもあったんですが、その場ですぐに、という感じではなかったです。先生だって初めて聴く曲ですから、練習や曲分析が必要ということだったようです。
ーやっぱり楽器って続けてもらうことに意味があるし、特にうちは曜日固定制ではないので、半ば強制的に来てもらうことができないですからね。生徒さんたちのやる気にかかってるわけですから(笑)、「とにかく楽しんでほしい」という気持ちが第一です。
井出 実は、他の教室で「とある教室はすぐその場で先生が耳コピしてすぐにこういうコード譜を起こしてくれるんです」と話したら、「その先生、すごくいい先生ですよ!そういう先生に習ったほうがいい!」と言われました(笑)
ー知らないところで褒められてた(笑)
